役作りに悩む男の虚言

おはこんばんちわ!(挨拶)

劇団木田部の畑彪です!!
つい先日…

木田部公式のYouTubeチャンネルを開設致しました!

まだコンテンツは有りませんが近いうちにPR動画のアップロードなど色々と宣伝活動に使っていきますので宜しければチャンネル登録をお願い致します!

↓リンクです
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というわけで(どういうわけだ)
今回のブログは私、畑彪がお送り致します。
今日の稽古は全体を通して、台本の読み合わせを行いました。

一人一人が自分と向き合いながら、演じるキャラクターを探しながら、少しずつ読み進めていく……
大変ですが、とてもやり甲斐のある作業です。
さて、そんな中ある新人の方が読み合わせ中、今までの彼からは考えられないような良い芝居をしてくれて、周りの人も、「お〜〜!」なんて言って盛り上がった場面がありました。 
彼も何かを掴んだようで、「恥ずかしいけど思い切りやってみます!」などと充実した顔をしています。
まあそんな彼にね、僕はちょっとベテランぶってこんなアドバイスというか、持論を展開するわけですよ。
「いいかい?舞台の上に実際立ってるのは工藤さん(あ、言っちゃった)じゃなくて、キャラクター自身なんだよ。だから思いっきり感情を剥き出しにして。恥をかいてるのは、貴方じゃなくそのキャラクター自身。だから、むしろそいつに、恥も外聞も全部おっ被せてやるんです。そうすれば、何も気にせず全力を出せるでしょう?」 
みたいなね。
お前は何様かい?とか言われそうなもんですが、まあだいたい僕はこんなことを考えながらお芝居をやってます。
演じ手である自分とキャラクターは切り離された世界に居るんだから、何も恥ずかしがることはないんだよ!というお話でした。
ここからはオマケみたいな話です。
僕の、この現実と物語を切り離すという考え方の根幹にあるのが
『第四の壁』 という概念でして。
この『第四の壁』というのは所謂「舞台上の世界」と「我々の居る現実世界」を隔てる見えない壁みたいなもので。
この壁を越えてキャラクターが我々に話しかけてきたり明らかに客の視点を意識したネタを入れたりする行為を「メタ発言」とか言ったりするわけですね。
映画や舞台など通常のエンターテイメントではこういう演出は「禁じ手」として忌避される傾向にあります。
だって、せっかく物語の世界に夢中になってるのにいきなりキャラクターが観客の方を向いて喋り出したり客いじりを始めたりしたら興醒めですよね。
だから、彼らと我々を隔てる第四の壁はとても強固なものとしてそこに存在するわけです。
(僕の好きなアメコミヒーローの『デッドプール』のように、意図的にこの壁を破ってくるキャラクターなども存在しますが、非常に稀有かつ危ういバランスの上に成立しています)
そんな私たちと物語の世界を隔てる『壁』の存在…
皆さんも一度意識しながら映画や舞台を観てみると、今までとは違った発見があるかもしれませんね。

劇団木田部

新大阪を中心に活動する天衣無縫の演劇集団。

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